チョリンの日記

思い立ったが吉日

10日目 圧巻の道東

昨夜は飲み過ぎたせいか夜中に目が覚めた。周りが寝静まってるのをいいことに真夜中の一人足湯。これ、ちょっとクセになりそう。

 

さあ、いよいよ今日から大好きな道東エリア。どこを走っても北海道らしい雄大な景色が楽しめる。あいにく雲が多い天気だが、寝所ににした札弦は何処にでもアクセスしやすい。とりあえず中標津方面へ向かい、道すがら裏マシューへ。

 

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摩周湖展望台からの眺め。阿寒摩周国立公園はこれくらいにして再び中標津へ。

 

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途中で山肌にデッカい『牛』の文字が! …と思ったら、この辺りは養老牛という地区らしい。たしかに牧草地が多く、だんだん両側に畑も広がってくる。それがまた広大な土地で、道も広くなってどこまでも真っ直ぐだったりする。

 

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そして開陽台へ。ここからの眺めはWebで検索するか、直接自分の目で確かめてください。それくらい壮大でスマホのカメラじゃ手に負えない。

 

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ここに来て初めて自販機のHOTに出会す。晴れていたら夜中に来て、暖かいコーヒーでも飲みながら360°の満点の星空を眺めたいものだ。

 

 

一路海へ戻る感じで標津町へ。知床半島はパスした形になるが、半島を横切る知床峠はバイクで楽しんだので行かなくても良いかと。それに、知床半島は先っちょまで行けないので。それよりも今回行ってみたかったのは野付半島。知床と根室の間にあり、泊湾に突き出ていて両側が海の細く湾曲した半島だ。国後島がすぐ近くに見えるポイントでもある。

 

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まずは野付半島ネイチャーセンターの駐車場に車を停めてトドワラまで行ってみようかと。有料のトラクターバスなるものでも行けるようだが、ここは自分の足で歩いてみる。

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道は一人分の幅で両側に草が生い茂る。路面は少々凸凹しているが平坦なので薄底でなければ普通のスニーカーでも苦にならない。トド松が点々とする寂しげなトドワラまでは少し早足で20分かからなかった。

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こんなとこまで来ちまったよ…

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駐車場に戻ってから更に半島の先っちょを目指すが、車では灯台手前までしか行けなかった。

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すぐ脇の駐車場から長い望遠レンズのカメラを担いで歩いて行く強者もいた。ここは野鳥観察のメッカでもある。

 

その駐車場で神戸ナンバーのハーレーに乗った年配の夫婦に声をかけられた。それぞれハーレー、奥さんもライダーだ。聞けば京都の舞鶴からフェリーで渡ってきたとのこと。別れ際に自分の口から自然と「良い旅を!」の言葉が出た。バイクで来たときはそれが合言葉みたいなもんだったよな。やっぱり北海道は特別な場所なのかもしれない。

 

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陸地に戻る途中で突然霧のようなものが立ち込める。海面から水蒸気が昇っているようで幻想的。海抜3mで雲の中を走るとは思わなかった。

 

 

野付半島でだいぶのんびりしてしまったので、この後どうしようかと… 少し迷ってから根室を目指すことにした。日本最東端の地、納沙布岬へ。時間的に今夜は根室半島のどこかで、っていう可能性が高いので途中の根室市内で買い出ししてから向かう。

 

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最東端の碑。そこから300mくらい先の灯台へ

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灯台の裏側は立入禁止になってたが、たしかに遊歩道らしき跡はある。25〜6年前に会社の慰安旅行で来た時はまだ入ることが出来たハズ。下の岩場まで行って一番東側の岩に飛び移ったときに足を滑らせズブ濡れになった。ホントにアホや。

 

陽も傾いてきてフト思った…「もしかして今、日本で一番太陽から遠いんじゃね?」 が、しかし、意外にも地元横浜とは日の入り時刻が3分早いだけ。調べてみたら、なんと根室より千葉の銚子の方が1分早く陽が落ちるではないか。夏場は北寄りに太陽が沈むので、北東方向に長い北日本ではそうなるらしい。ふ〜ん、て感じだな。その代わり、日の出はやはり根室の方が45分くらい早い。

 

この時点で夕方4時を回ってたのでどうしようかと、道の駅を探すもこの辺りはあまり無い。昨夜は熱帯夜っぽかったし、トドワラで歩いたときもいい汗をかいたので温泉にも浸かりたい。ならば、ということで霧多布を目指すことにした。

 

来る時は根室半島の北側を走ったので、なるべく南岸を行くことにした。途中何度か根室本線の踏切を渡り、道道142号の北太平洋シーサイドラインを走った。この道がまた素晴らしい! 山あいのワインディングから牧草地や海岸線まであらゆるシチュエーションを走るような道で、北海道を全て集約しているようなルートだった。途中、路肩でのんびりするキタキツネにも2回も会ったし。

 

 

『霧多布温泉ゆうゆ』に行く前に霧多布岬へ。

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北海道ってホントにケタが違うんだよ…

 

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早く温泉入りたくて灯台までは歩かなかったり…

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それにしてもさすが霧多布岬、霧が凄い。撮った写真を見て「電線が邪魔だなー」なんて思って撮り直そうとしたら、あっという間に霧で真っ白になった。

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温泉でリフレッシュしてあと、このまま駐車場で寝ようかと思ったけど、道の駅『厚岸グルメパーク』に行くことに。どうせならコインランドリーも…と思って検索すると、車で15分くらいの茶内駅近くに一つある。Googleマップストリートビューには写ってないので新しく出来た店だと期待して行ってみた。

 

薄暗くなってからサバンナみたいな原野(あとで調べたら霧多布湿原だった)が広がるところを抜けて走ることしばし。

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へへへ、大正解! 少量40分コースが800円。やはり靴下が生乾きで、靴下のみ乾燥10分で+100円。金額的には前回と変わらない。今夜は身体も洗濯物もリフレッシュしてから寝られるのだ。

 

10日目の移動距離 : 388.6km

走行距離トータル : 3,430.6km