チョリンの日記

思い立ったが吉日

12日目 運転にストレスなし

静かな夜でよく寝られたせいか、今朝は早起きした。今日から連休ということもあって早めにスタートしようかと。地図を見てなんとなくの位置関係を把握してからナビを使わずに走り出す。まずは北上して朝霧の中を北見市内へ。

 

北見市街から国道39号線、いわゆる北見国道を西へひた走る。空いていたのであっという間に石北峠。道路脇の僅かな草地にテントを張っているバイカーがいた。今朝はかなり冷え込んだのに、こんな場所にも物好きがいるもんだ。

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大雪山まで行かずに手前で273号線へ逸れ、三国峠を経てそのまま帯広方面へ南下。この道は景色はイマイチだがなかなか気持ち良かった。特に三国峠を越えてからは下り基調でクセのない高速コーナーとさほど長くないストレートが繰り返され、走ること自体が楽しい道。もっとパワーのある車だったら逆方向の登りも攻めたみたいもんだ。

 

そのまま糠平、上士幌を抜けて道の駅『ピア21しほろ』で休憩。山を下りてきてから霧雨が続いてるのが少々残念。この時点で既に200km以上走ってた。しかもまだ朝の7時半過ぎ。今日は長い一日になりそうな予感が…

 

 

その後東へ戻る形で白糠へ向かい太平洋側へ出る。途中の本別から白糠へ抜ける国道274〜392号線がまた気持ち良い。景色の変化はあまりないが、山あいの道は60kmほど信号も無く交通量も無い。そこで初めて気が付いた。北海道の最大の魅力ってコレなんじゃないかな? 追いついたら抜く、追いつかれたら譲らなくても勝手に抜いてくれる、常にマイペースで走れるからストレスを感じない。だからいつまで走ってても飽きないのかもね。免許取りたての頃に走った道志〜山中湖の国道413号線を思い出す。

 

そんなことを考えていたら、自宅の駐車場でリセットしたトリップが白糠手前で4,000kmに達した。

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太平洋側に出て襟裳岬方面に向かう途中で買い物を思い出した。普段ネットショッピングばかりだからこういう時に困る。少し大きめなイオンモールとかならどこでも買えそうな物だが、この先あまり大きな街が無いので一旦帯広市内へ向かうことにした。

 

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途中の看板に釣られて寄ってしまった『はるにれの木』。聞いたことはあるけど何なのかは知らなかった。な〜に、ただの木だったよ。

 

買い物を済ませたら帯広市内をぐるぐる回り(迷い)、襟裳岬方面に向かったつもりがまた東の方へ向かってた。結局、白糠にほど近い浦幌町に出ることになる。まあ、時計回りに北海道一周しようと思ってたから悪くはないが。

 

ひたすら国道336号線を走る。民間ロケット打ち上げでお馴染みの大樹町あたりで、もの凄い勢いでカッ飛んでくる対抗のバイクが来た。と思ったら、もっと凄い勢いで追いかけてる覆面パトカーも来た。ここ一般道だぞ? って言いたくなるレベル。逃げてるのか気付いてないのか知らんが、怪我する前に停まった方がいいぞ。

 

 

長らく停める場所もなく走り続けて、とうとう黄金道路にさしかかるところまで来てしまった。この辺で既にいい時間になってたが、襟裳岬に近づくにつれ天気が良くなってくる。前回の北海道ツーリングの時は霧で真っ白だったので、多少無理をしてでも今日行っておくことにした。ちなみに前回の天気は、襟裳岬の東側は雨で西側は快晴だった。とりあえず岬さえ晴れていてくれればいい。

 

黄金道路は襟裳岬の東側の海岸線を走る国道336号線。悪天候だとモロに波を被ることもあるくらいの、断崖絶壁を削って洞門にしたような場所がいくつもあった。ツーリングの時は雨だったこともあり一番の難所と化していた。が、今はほとんどが長く綺麗なトンネルになっていて走りやすくなっていた。

 

あー、そういえば、あれだ。海岸線の新しいトンネルはほぼ全部と言っていいくらいトンネル内でカーブしていて、しかも路面は濡れている。そこをみんな飛ばして走るもんだから、結構クルマが汚れます。

 

 

襟裳岬に到着。根室でも思ったことだが、国道から岬へ逸れる道からの景色が素晴らしい。こんなとこにも人が住んでるの? ってくらいポツリポツリと地元漁業者らしき民家が点在して、すぐそばは緑の丘になってたりする。しかも民家のすぐ先は断崖絶壁だったりして。なんか日本じゃないみたいだ。

 

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懐かしい… という気持ちにならない。前回はあの灯台すら見えなかったから。その代わり、白い世界の中で何度も霧笛の音を聞いた。あれは霧が出てないと鳴らさないからね。んー、得したような損したような。

 

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はは〜ん、こういう場所だったのか。と感動しながらフト左下を見ると…

 

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なんだよ、まだ先があるのか?

 

で、降りてみるとココが先端。

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と思いきや、左を見ると…

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なんだよ、まだあるのか。べつに北海道最南端とかじゃないから、どーでもいいんだけど。

 

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結局行ってみたりして。一応コンパスで確認して、ココが一般客が入れる一番南側でした。

 

 

さて、ここからどうするか。襟裳岬まで来る予定じゃなかったので先の事は考えてなかった。しかもこの辺は道の駅あまり無い。襟裳岬の西側だと、60km先の『みついし』か100km離れた『サラブレッドロード新冠』。更に45km走れば『むかわ四季の館』がある。とりあえず新冠の手前の静内温泉に寄ってから決めることにした。

 

静内温泉は透き通った茶色のお湯で、入ると肌がヌルヌルする。アレ好きだな。建物も綺麗で駐車場も広かった。ただ、国道から1kmくらい入っただけなのに俺のソフトバンクは館内でも所々圏外だった。繋がっても3G弱々って感じ。

 

結局、来る途中で見た『みついし』は混んでたので新冠で一泊することにした。流石にあと45kmは走りたくない。なんたって今日はほぼほぼ日の出から日の入りまで走り回ったから。おかげで、この旅で最長の一日700km超え。全部一般道でこんなこと出来るのは北海道だけだろな。

 

12日目の移動距離 : 717.1km

走行距離トータル : 4,393.4km