チョリンの日記

思い立ったが吉日

14日目 北海道最終日

なんだかんだで二週間か。北海道に入ってから数えても既に10日目… だっけか? とりあえず最後の先っちょ、地球岬へ向かって走り出す。36号線は苫小牧市内から濃い霧に見舞われる。視界は150m程度か。所々明るくはなるが、その霧は一度も晴れることなく地球岬まで続いた。

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残念だねぇ…

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一応、幸福の鐘を鳴らしといた。

 

室蘭という街は独特の風情があるように感じるな。室蘭駅近くに飾られたD51を見てなんとなくそう思った。地球岬で東寄りの風が吹いていたのでこの先の天候回復を期待しながら洞爺湖へ向かったが、湖畔を一周する間に一瞬だけ陽が差しただけであいにくの曇り空が続いている。

 

 

太平洋側に戻って国道37号線を函館方面へ。途中の長万部の手前辺りだったか、海沿いを室蘭本線と並走する長い直線道路で荷物満載のバイクとすれ違う。北海道に上陸して間もないバイカーだと勝手に決めつけて、「まだまだこれからだぞ、こんなもんじゃないぞ!」と心の中で呟いた。自分も他所者のクセに何言ってんだか。

 

長万部には国道5号線のバイパスが出来ていたが、旧道で長万部駅前を通ってみた。駅前の角のお蕎麦屋さんまだあったな。北海道ツーリングで函館駅から走ってきて、このお蕎麦屋さんの前で休憩した覚えがある。初めて来た時はココまでですら長く感じたもんだ。

 

そのまま5号線を走り、函館まで残り50kmを切った森町で給油をしてから国道278号線へ左折。海沿いに恵山方面へ最後の寄り道をしようと思った。函館へは更に50kmほど遠回りになるが、5号線が混んでいたこともあってもう一度北海道らしさを堪能してからフェリーに乗ろうかと。尚、この時点で "北海道らしさ" というのは、景色よりハイスピードドライブに変わってたりして。

 

 

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函館に近づくにつれ天候も回復し、函館の市街地と函館山が幻想的にモヤの中に浮かぶ。海は穏やかなので欠航は無さそうだ。

 

市街地に入ると交通量が多くてウンザリ。そこは我慢しながら函館山の麓まで行って、路面電車の軌道を跨いだり函館山のロープウェイのワイヤーをくぐってからフェリーターミナルへ。函館駅の裏の赤レンガ倉庫あたりは思ってたより観光客はまばらだった。一応みんな自粛してるのかね。

 

 

昨夜フェリーの予約はしなかった。というか、Web予約は翌々日以降の乗船になるのだが、気付いたら0時を回ってたのでやめといた。10%の割引が無くなってしまったが、道内で更に宿泊を重ねるとそれ以上の出費になってしまう。函館フェリーターミナルに着いたら、大間行きでも青森行きでも空きがあれば乗ってしまおうと考えた。

 

で、フェリーターミナル到着。何も調べないで行ったのでまずは時刻表を確認しようとしたら、ちょうど大間行きの乗船開始時間だった。えっ! と思ってカウンターで聞いたら乗れるらしい。…ということで、バタバタな北海道とのお別れとなる。

 

北海道滞在時間は丸々9日間(足掛け10日)で、道内の走行距離は約3,855kmとなる。

 

 

何も考える暇が無いまま乗船してしまったので、船の中であれやこれやと後の祭り的な事を考えてしまった。

 

まず時間的な事。大間までは1時間30分で青森までだと3時間40分。その差2時間10分だが、大間ターミナルから青森ターミナルまで陸路を走ると約3時間。トータルで青森行きのフェリーの方が50分早くて体も休まる。

 

次に料金的な事。フェリーの差額は青森行きの方が約4,800円高い。大間〜青森間の陸路が約150kmなので、最近の燃費と相場から計算してガソリン代は1,500円かからない。それを差し引いてもフェリーは大間までの方が3,300円以上安くなる。

 

普通に考えたら3,300円余計に払って青森行きだろ。調べてみたら大間行きは1日2便しかないが、青森行きは0:30発から22:05発までの1日8便もある。函館山の夜景は行かなかったと思うが、函館市内で少しノンビリしても良かったな。たまたま大間行きの出港時間に着いてしまったのがマズかった。運が良いんだか悪いんだか… そんな事を往路より波が高い船内で考えていたら、危うく船酔いするとこだった。

 

 

大間到着。最後に乗ったから下船もビリ。

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青森側は深い霧に包まれていたが、北海道に渡る前にお預けしていた恐山に向かってみる。県道4号の山道は一応ほぼセンターラインがあるが、勾配も急な所アリでこれがまたなかなかのテクニカルコース。路面にあまりタイヤ痕が無かったので攻めてる奴は少なそうだが走りがいはある。

 

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三途の川を渡ってやったぜ。

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宇曽利山湖に続く何か。その昔桟橋のようなものでもあったのだろうか?

 

到着したのがちょうど日没時刻で、薄暗さが雰囲気を出す。水はとても綺麗だった。霊場といっても奥に温泉場もあるのでそんなに仰々しい場所ではない。

 

 

さて、これからどうするか。何も考えずにフェリーに乗ったので、下北半島の道の駅の少なさとかすっかり忘れてた。暗くなってしまったが道の駅『よこはま』までは行ってみることに。

 

来るときビビりながら踏んでたアクセルも今じゃしっかり前車について行けるようになっている。北海道恐るべし。っていうか、真っ暗な直線道路を先頭で走りたくないので絶対に離されないように走るしかなかった。

 

横浜町から見る満月もまた格別だ。

 

14日目の移動距離 : 514.9km (フェリー区間除く)

走行距離トータル : 5,282.0km