チョリンの日記

思い立ったが吉日

月の下で

「月が綺麗だね」

 

あれは何かの合言葉だったのだろうか? もう何年も前のことなのに、綺麗な月を見ると昨日のように想い出す。この月はずっと昔からこの夜空に輝いていて、その美貌に幾多の人が魅せられてきたのだろう。なのにまた今夜も初めて見るかのように光り輝く。それでいてどこか儚げで何かを思い出させる。

 

時々錯覚に陥ることがある、見ているのではなく見られているのかと。そう思ったら何故か恥ずかしくもあり、そしてほんの少しの勇気を貰える。お月様は何でもお見通し。だからあの光に嘘はつけない。