チョリンの日記

思い立ったが吉日

5日目 本州最北端の地から…

昨夜の道の駅『わきのさわ』はイマイチだった。前日のひぐらしの出迎えに対し、うるさいカラスが3羽待っていた。これだけ辺境の地にしては良いと考えた方がいいのかな。トイレの中は外観の印象よりは綺麗だったし。ただ、朝もカラスのおかげで随分早起きさせられた。せっかくなのでお湯を沸かしてコーヒーを飲む。北国と言えど自販機にHOTは無い。

 

まずは本州最北端を目指して半島の西側を走り出す。途中の仏ヶ浦を展望。奇岩が立ち並ぶ景色は不思議だな。近くの駐車場から海岸に出られるらしいが、山道を片道10分も歩かされるので断念した。

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険しい山道と小さな港町の繰り返しでちょっと走りづらかったが、信号も無く交通量少なめですぐに大間崎へ到着。

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あいにくの天候で北海道は望めず。

 

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本州最北端の碑。ここは北海道最南端より北側だ。

 

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最北端の碑の更に北側。昔、日本最東端の納沙布岬で同じことをして足がズブ濡れになったのでこれ以上はやめといた。

 

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目の前の店先でおこぼれを狙うカモメたち。結構近づいても逃げないので人馴れしてるのかも。それにしてもカモメってデカイんだよな。羽を畳んでてもラグビーボールくらいか。以前トラックで西湘バイパス走っていたらフロントガラスにカモメが当たったことがあるけど、バレーボールのアタック受けたみたいな音と衝撃だった。

 

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歩いてすぐの駐車場はトイレと炊事場(?)もある。広い芝生にはテントを貼ってるキャンパーもいた。

 

 

そのあと恐山に向けて半島北側の『むつはまなすライン』を走る。ここは海沿いの道で気持ち良い。晴れていれば遥か遠くに前日行った尻屋崎が見えるハズ。また超ハイペースドライブの始まり始まり。…が、しかし、途中で一服しながら恐山情報を検索していたら『三途の川』なる場所を発見。「まだここで渡るわけにはいかん」と思ったら行く気が失せた。

 

大間崎の駐車場へ戻ってみたら鹿児島ナンバーの車がいた。なんか自分の中途半端さを思い知る。そこから大間フェリーターミナルへ行ってみると、建物の中にこんな機械が…

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スマホQRコードをかざすと… 乗船券が出た!

 

実は一昨日のダム湖の畔でフェリーを調べてて、ビール片手に勢い余って予約してしまったのだ。「行きたい!」とは思っていたが「行こう!」とまでは至っていなかったので、これはホントにアクシデント(良い意味で)。下北半島に来て北海道っぽさ気分を堪能した後だったら、たぶんフェリーの予約はしなかったと思う。これマジで。はじめから北海道行きのフェリーを見送るつもりではいたけどね。

 

乗船待ちの列に並び、改めて乗船券を確認してドキドキした。この旅でたぶん一番興奮した瞬間。

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一緒に北海道へ渡るバイクは岩手・練馬・湘南ナンバーの3台、ここまで自走するのは大変だっただろう。さっきの鹿児島ナンバーもいる。

 

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乗船時はこの天気。北海道も期待できそうだ。

 

さらば、本州…

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北海道に上陸後はなんとなく前の車について行って国道227号線を左折。ただそれだけの理由で海岸線を時計回りに走ることにした。バイクで来た時は一気に旭川まで行ってしまったので渡島半島は東側を北上したのみだった。せっかくなのでまだ見ぬ北の大地に触れてみようかと。

 

函館市内の流れは緩くて、明らかに青森の方がハイペース。北海道警察は侮れないのでしばらくは様子見と思っていたけど、海岸線の一車線道路になるとやはり速かった(それでも青森のハイペースは異常だよ)。どこで寝るかと考えているうちに陽も傾いてきたので、とりあえず半島の西側へ向かって夕陽を拝むことにする。

 

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北海道最南端の白神岬を経て走り続けると、左側は海と太陽、右側の小高い丘の上には延々と続く無数の風力発電風車。さっきまで北海道気分を堪能していた下北半島は何だったのだろう。好天も手伝っているが、やはりホンモノはケタが違う。この時点でフェリーを予約してしまった後悔は消えた。

 

函館から140kmほど走ったところで、北海道に上陸してから最初の夕陽が海に沈むのを見送った。

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5日目の移動距離 : 332.6km (フェリー区間を除く)

走行距離トータル : 1,483.5km