TONBOREX K-707HTNV

トンボレックスという名前を知っている人の多くは消防関係者かもしれない。レスキュー隊や消防団で使われてている作業用手袋を作っているメーカーで、消防団のマークが入ったモデルもある。ロープ降下用とか水難救助用という専門的な用途のものもあり、他にも警察官専用手袋なるものもあってこれは警察関係者しか購入できない。

仕事でPPバンドで梱包された重たい荷物を運ぶことがあって、革の手袋を使っても掌の指の付け根あたりや指先がすぐボロボロになって穴が開く。そこで、耐切創性の高い繊維のザイロンやケブラーでできた手袋はないものかと探していたらトンボレックスに辿り着いた。

トンボレックス K-707HTNV。掌と指の脇までがケブラーと綿のWニット、甲側はケブラーとノーメックスのWニット。価格はトンボレックスの製品の中では安い方だが、それでも2,750円。ホームセンターなどに並んでいる耐切創や耐磨耗を売りにしている商品はだいたい1,000円前後するので、2〜3倍長持ちしてくれたら元は取れるかと。それ以前に見た目がカッコいいので欲しくなってポチッと。

取扱店が判らなくて、実際に手を入れることが出来なかったのでサイズがちょっと不安定だった。バイクのグローブや作業手袋などは大抵LかLLなのに、トンボレックスのHPにあるサイズの測り方だとMサイズになってしまう。でも、届いたMサイズはピッタリ、本当にピッタリサイズだった。

掌側はテイジンのナノフロントという人工スエードで補強されている。柔らかくて物を握りやすいが磨耗強度にも優れているらしい。濡れても滑りにくい特徴もあるんだとか。なんか、PPバンドで傷付けるのが勿体なくなってきた。

両手の親指の外側に付いている黒い部分、ココでタッチパネルにも対応可。個人的にはこういうの要らないんだけど、『急ぎの電話着信にも対応…』とプロのことを考えているようだ。なんたってメインユーザーは救急隊員とかレスキュー隊員だからね。特許出願中ということなので、反応しないなんていう心配もなさそう。

こういう部分にもナノフロントが使われている。このテのショートグローブは手首の合わせ目が骨に当たって擦れたりすることあるけど、コレは非常に付け心地が良い。仕事で使う前に、バイクの夏用グローブにしようかな？ 作業用手袋と思うと高額だが、バイク用グローブだと思えば安い買い物だったかもしれないぜ。